出張茶道体験
桜咲き誇る4月上旬に京都伏見にありますアルミ材料の販売・加工をされているリフター株式会社さんの社長様から新入社員のレクリエーションで茶道を体験させたいとのご依頼を受け、茶道具を持参して京都へ行ってきました。
前日から京都へ入りリフター株式会社さんへお邪魔して支度をさせて頂きました。もちろん茶室などはないので会議室を拝借しましたが社長様のお知り合いの材木屋さんが素敵な欅の木の大きな一枚板に脚を付けてご用意下さり、それを立礼卓に見立てて茶道具を設えました。また会議室の壁には床の間のような設えもして下さり、そこへ掛物と花入を飾らせて頂きました。花は京都に向かう途中信楽へ立ち寄り紫木蓮の花を用立てて生けました。
当日は新入社員さんの他に約20名ほどの社員さん達を前に先ずは掛物の文言「和敬清寂」についてお話をさせて頂きました。
続いて炭点前をさせて頂きました。炭を注ぐ時には皆さんに近くまで寄って頂き炭の注ぐ様子をご覧頂きました。昨今炭を見ることすらない若い世代の社員さん達は炭に火がつく様子を興味深くご覧下さいました。
炭点前の後は薄茶点前をしました。2名の方にお客としてお座り頂き、私の点てたお茶を召し上がって頂きました。お茶がたつまでの間は静かな雰囲気の中で僅かな時間を過ごして頂きました。
その後お盆に抹茶茶碗と棗、茶杓に茶筅を乗せて5名ずつに分かれて各自自分でお茶を点てて飲むという体験をして頂きました。
またこの度リフター株式会社さんはアルミを加工される会社ということで前もって打ち合わせをさせて頂きました時にお菓子皿をアルミの製品でご用意下さいと申しましたら素敵なお菓子皿をお作り下さり、そこへ京都の和菓子屋「亀屋良長」さんの「花がさね」というお菓子を乗せてみました。
体験では皆さん大いに盛り上がり「お菓子もお茶も美味しかった」と喜んで下さいました。
この度のご依頼は私自身とても良い経験となりました。また社員さんたちがこれからのお仕事で茶道を体験した事が少しでもお役に立てば嬉しく思います。
ご依頼下さいましたリフター株式会社さんの社長様には深く感謝申し上げます。